Interview03
「新しい事業を生み出す」未知の仕事へ。
自分の興味が、会社の未来をつくる仕事になった。
技術開発職
技術開発部 新規事業研究室
2011年 新卒入社 / H.R
現在の仕事について
現在は技術開発部の「新規事業研究室」で、新しい事業を生み出すためのプロジェクト運営を担っています。研究室といっても、自身で研究テーマを持って実験するわけではなく、社内のメンバーとともに、チームとして事業アイデアを検討・推進する役割です。
検討は、大きくインターネット調査と、大学の先生や他企業へのインタビュー調査に分かれます。調査内容は多岐にわたります。その事業は当社の理念と一致しているのか。顧客の重要な課題を解決できるのか。それによって当社はどれくらい利益をあげられるのか。技術的にどのくらい難しいのか。投資はどのくらい必要か。どんな会社と提携するのか……さまざまな観点から調査します。
そうした内容を見極める研究テーマごとにプロジェクトを立ち上げ、チームを運営し、ビジネスプランをまとめて経営に提案する。いわば「新しい価値を生み出すための舞台づくり」が、私の仕事です。
MGCウッドケムで、働くことを選んだ理由は?
私が就職活動をしていた当時は、リーマンショックの影響もあり、就職先を見つけるのがとても大変な時期でした。大学では農学部で「稲の根と菌の共生」をテーマに研究していましたが、特定の業界にこだわりはなく、メーカーを中心に幅広く受けていました。
そんな中でMGCウッドケムの面接を受けたとき、社員の方々の穏やかで話しやすい雰囲気がとても印象に残りました。「ここなら自然体で働けそうだ」と思えたことが、最終的な決め手でした。当社は、大学での専門的な学びを直接活かせる環境ではなかったのですが、今振り返っても「人」で選んでよかったと思っています。
仕事のなかで、やりがいやよろこびを感じる場面は?
新規事業研究室の仕事には、あらかじめ決まった答えがありません。「どんな価値を生み出すのか」「社会にどう貢献できるのか」を、自分たちで考え、カタチにしていくところから始まります。そこが、この仕事の一番の面白さであり、やりがいです。
木質建材向け事業の技術開発職だった頃は、既にある課題をどのように解決するかという、いわば“答えのある世界”で仕事をしていました。今はまったく逆で「問いを立てるところから始まる仕事」です。漠然とした関心や小さな違和感を手がかりに、「それをどうすれば新しい価値に変えられるか」を考え続けます。チームで議論を重ね、仮説を立て、試してみる。
最初はまったくカタチになっていなかったアイデアが、検証を重ねる中で少しずつ現実味を帯びてくる。そうして、「これなら社会に貢献できるかもしれない」と思える瞬間をチームで共有できたとき、“新しい価値を生み出す”ことの本当の面白さを感じます。
仕事とプライベートの両立はできている?
私は2021年に半年間のお休みをもらいました。当時は全国的に男性の育休取得が社会的には十分に浸透していなかった時期でした。それでも、会社として取得しにくい雰囲気はありませんでした。私自身が取得したことをきっかけに、後輩社員も続けて育休を取るようになり、今では毎年のように男性社員が利用しています。
仕事が終わるのは18時ごろ。家に帰って子どもと遊び、寝かしつけたあとは、1〜2時間ほど音楽制作や読書をしています。育児や趣味で得た学びが、仕事でのチームづくりに活きることも多いです。
入社を検討されている方に、一言メッセージをお願いします。
私自身、就職活動中から明確なキャリアビジョンがあったわけではありません。ですが、仕事を続けていく中で、自分が「なにに興味があるのか」「どんなことが向いているのか」が見えてきました。
当社は、社員の好奇心・探求心を大切にしてくれる会社です。社内は落ち着いた人が多く、話しやすい雰囲気で、大学の研究室のような穏やかでフラットな空気が流れています。上司や先輩にも相談しやすく、「一人で抱え込む」という状況にはなりません。
また、経営層も技術開発職出身者が多く、研究や開発の難しさ、現場で試行錯誤する感覚をよく理解してくれています。だからこそ、「まずはやってみよう」と自由に挑戦できる環境があります。
自分がこれまで関心を持っていたことだけでなく、新たな視点でいろいろと興味を持っていくことが大切です。そうしていけば、いつの間にか自分だけのキャリアができあがっていくと思います。みなさんも、ウッドケムで好奇心を発揮してもらえると嬉しいです。
SCHEDULE
社員の1日スケジュール
8:30
【出社】
ガチラジオ体操で「ととのう」
プロジェクト進捗の確認
各メンバーの活動ログやKPIを見ながら状況を整理します
9:00
【チーム定例ミーティング】
技術開発、営業、製造など異なる専門領域のメンバーが集まります。新規事業開発のフレームに沿って、次の打ち手をまとめます
10:30
【戦略を練る思考タイム】
市場トレンドや社内技術資産、顧客業界の変化を分析
次に伸ばすべき事業ドメインを整理します
12:00
【昼休憩】
完全メシで「完全」になる
音楽や読書、お出かけ情報集めに没頭します
13:00
【仕組み作り】
新規事業創出のフレームワークを改善
アイデア提案〜検証〜事業化までのプロセスを整理します
14:00
【顧客面談(Web)】
業界課題、未解決ニーズ、将来の方向性などをヒアリング
現場の“生の声”を集めます
15:00
【仮説すり合わせ】
顧客から得た情報をもとに、事業仮説を更新
情報を次の一手へ繋げます
16:00
【セミナー受講】
オンラインのセミナーを受講
新規事業担当としての知識やスキルを磨きます
17:05
【退社】
自転車で河原を走りぬけ、愛すべき家族のもとへ帰宅